桑原 悠 KUWABARA Hisashi
1978.11 岐阜生まれ
2003.3 早稲田大学第一文学部美術史学専修卒業
2006.3 日本宝飾クラフト学院卒業
2006.4 ジュエリーメーカー・㈱ジオノに就職
2007.10 グループ展(於:銀座ギャラリー)
2003年、05年、07年にデザインフェスタへ出展。
2004年3月の 春のコレクション以後、2015年現在まで、年数回のコレクションを制作。
2010.3 ㈱ジオノ退社
2010.10 イタリア・フィレンツェのLE ARTI ORAFEへ留学
2011.9 帰国、フリーの作家として制作活動を開始
2015.8 ジャパンジュエリーフェア出展
日本ジュエリーデザイナー協会会員
ジュエリーコーディネーター3級
これは今までも毎回同じで、おそらくこれからもずっと変わらないことですが、新作にあたる
時にいつも悩むことは、何が新しいかということです。
新しいというのは、単に目新しいだけでは不足です。本当の意味で”新しい”とは、発想であって、
技術力であって、私の中での発見だということ。そしてこれが、いずれ私自身の独創性とか、
私らしさとかいうところへ繋がっていくのではないか、と、なんとなく思っています。
今はまだ、自分らしさがどんなものか分かっていません。
発想すること、そしてそれを現実化すること。そのための知識と技術を身につけること。
これらが高いレベルで揃った作品でなくては、お客様に提供するに至らないと思います。
発想は、作りたいと思う気持ちから起こります。そして、思い付いた後に試行錯誤が続くのは、
より良いものを、自信を持って提供したいと思う気持ちから起こります。
かつて、銀粘土で制作していた頃、思うものが作れなくて専門学校へ入学しました。卒業の頃、
また足りなくなってメーカーへ就職し、また足りなくなって留学を決めました。これまで、次の
ステージへという意識より、足りないと感じることを満たすことで進んできました。
これからジュエリー作家として新たなスタートを切りますが、未だに力不足を感じています。
銀粘土の一作目から今年で10年目。初めてビーズで指輪を作った時から数えても、わずか12年目です。
ほんとうに多くの方々に支えて頂いています。感謝の気持ちは、、、ちょっと言葉にはできないほどです。
ありがとうございます。
まだまだこれから、新しいということ、つくるということについて考えながら進んでいきます。